2021.6.4
朝、目をつけていたヤマメポイントで、先客がいたので挨拶をしたら、とても面白い話だった。
僕よりかなり年配の男性だったが、タックルが凄かったのだ。
今の主流の、ファーストティップのU Lではなく、胴調子U Lに、小さなスプーンだった。
ラインはかなり細い。
ヤマメ専用のライト装備かなと思ったら違った。フックはスイミングで太めなのだ。あきらかにヤマメではない。
「○○○の胴調子だよ。今は胴調子のロッドはあまりないんだ。ラインはナイロンの0.3号だよ。」
※個人特定を避けるため、メーカーは伏せます。
何を狙うの?
「勿論、サクラマスだよ。」
※ サクラマスはホームリバーでは禁漁
食うの?
「いや、今はもう食わないよ。
ただ、食ったら美味いぞー」
釣ったら駄目なお魚だ。しかしそれを責めても喧嘩になるなぁ。
驚いたのはタックルで、ナイロンの0.3号に2gのスプーンで、そもそもサクラマス上がるのか?
「このロッドで何本も上げてきたよ。
時間はかかるけどな。」
ホームリバーでサクラマスを狙う人達は、大抵10〜20gの大きいスプーンを遠投している。まさかウルトラライトにマイクロスプーンでサクラマス狙いとは。それむしろヤマメのタックルでしょ。
つまり、それだけこの方は自分のロッドでのやりとりが上手ということだ。
ひとしきり情報交換して、僕はヤマメを釣って会社に行った。
帰り道。
ヤマメのポイントに30分立ち寄ることにした。
朝の話が頭をよぎる。
正直、この3ピースのライトロッドで、サクラマス上げる自信ないなぁ。アメマスならどうにかなるとは思うけど。
まあそもそも、ここでそんな魚はかからないだろと思った。ヤマメ狙いのザラ瀬未満の超ザラ瀬とガンガン瀬の連続ポイント。俎上中のサクラマスがたまる淵でもない。
チャラ瀬にハスルアーを打ってみるものの、小さなアタリが一度だけ。
さ、帰ろう。ラスト1投。
原点に立ち返っての、ザラ瀬からガンガン瀬に流し込むナチュラルドリフト。ガンガン瀬直前からの逆引き。ガンガン瀬の流心から逆引きするには、このハスルアー2.5gは軽すぎて浮いてしまう。
ドン!
銀色に輝く大きい魚がハスルアーに食いついてきた。
凄い引きだ。マルタウグイと違うのは、この粘り。
ドラグでっぱなし。
前回の大ニジは湖タックルでパワーもあったから、さほど時間をかけずにランディングしましたが、今回は難しいぞ。
3ピースロッドがひん曲がるし、ドラグは鳴りっぱなし。でも落ち着いて対処です。ロッドで適度にいなしつつ、ドラグを緩める、走られすぎたらドラグを閉める。慌てずラインを巻き取ります。
このまま針が抜けてくれたらそれでもいいのですが、針ついたままこの先の旅を続けさせるのは可哀想なので、できたら針はとってあげたい。この子は多分ニジマスじゃないなぁ。
ネットインしたのは、55センチくらいの銀色に輝く魚でした。体制を整えてもらって、元気に帰っていきました。よかった。大仕事のまえにごめんね。
釣果がどうのというよりも
ヤマメ用の3ピースライトロッド、ラインは0.6PE、2号のリーダーを10秒ノット結束。ルアーもヤマメ用のチビハスルアー。
この状況で、大きな魚とやりとりできたのが嬉しいのだ。ひょっとして僕は、少しは釣りの腕が上がったのかもしれない。
ホームでマルタウグイと野鯉と遊んだおかげだな。チビウグイだけ相手にしてると、こうはいかない。
しかし、逆に今度は釣り場選びが難しくなった。
ヤマメとウグイしかいないポイントないかなぁ。笑
にしても、やはりチビハスルアー、威力絶大だ。
bux、クルセイダー、COHOと、信頼のするスプーンはいくつかあるけど、最後にかましてくれるのはいつもハスルアーだなぁ。
【使用タックル】
ロッド
Jackson カワセミラプソディ TULP‐563L
リール
Daiwa 18カルディアLT 2000s
ライン
シマノ ピットブル 4本編み 150m 0.6号
リーダー
DUEL HARDCOREフロロライン エギング LEADER ナチュラルクリアー2号
ヒットルアー
historyJR 2.5g自塗装 青ヤマメ